ダンサー櫻井ヒロさんプロデュースによるアート作品。
孔雀の飛びにくいほど華麗な羽や、アイルランドヘラジカの動きにくいほど巨大な角など、極端な、ときに個体の生存をおびやかしかねないような不思議な進化現象を説明する学説に、ロナルド・フィッシャーによる「runaway説」(ここでは runaway = 暴走)があります。
この「runaway」をモチーフに、ある意味「個体の生存に不利なほど」アートに突き進んでしまった出演者たちが、ダンス、美術、音楽で暴走していきます。
10月は札幌公演。翌11月には砂川公演もあります。
ロナルドフィッシャーという学者さんが唱えたRunAway説というのがあります。別名は暴走進化論といって、個体が進化の過程で獲得した姿形が必ずしも実用的ではないという学説です。
私はコロナ禍が始まってから、アーティストと呼ばれる、文化芸術と駆け落ちした人々へのインタビューをしてきました。
「初舞台は3歳の時です。兵隊さんの慰問の催しで踊りました。今でもよく覚えています。昨年、大きな戦争がありました。国中が爆撃されて、子ども達を連れて安全な所に逃げなければいけませんでした。」
「学校の授業にマスクをしないで行ったら他の先生が血相を変えて飛んできました。なので私はおーいお茶のペットボトルをハサミで切って加工してマスク型のカズ―を作りました。カズ―というのはアフリカ発祥の楽器です。」
「父は毎週末、彼の作品の権利をかけて行政と激しく殴り合っておりました。幼いながら、そんな父の背中をみて育ちました。」
「お金もないし、ダンスも上手くないし。あ、でもストレッチは好きです。いつも踊る事よりも体を伸ばすことに時間をかけています。最近ではストレッチがダンスなんじゃないかと思う事もあります。 10/28、7:00起床。私は体を伸ばしながら、今日の予定を考える…。」
孔雀の羽はなぜ大きいのでしょう? 櫻井ヒロ
スタッフ:
コンセプト:櫻井ヒロ(micelle)
舞台美術:森迫暁夫、タケナカヒロヒコ、上野かな子
音楽監督:嵯峨治彦
ドラマトゥルク:羊屋白玉(指輪ホテル)
舞台監督:太田真介
照明:高橋正和
音響:安達玄
映像制作:箱崎慈華
宣伝美術:森迫暁夫、太田真介
日時 | 2022/10/28(金)19:00~ 2022/10/29(土)14:00~ 2022/10/30(日)14:00~ |
会場 | さっぽろなえぼのアートスタジオ 北海道札幌市中央区北2条東15丁目26−28 |
料金 | 一般3,000円 学生2,000円 中学生以下500円 配信2,000円(11/28~12/18)*札幌公演の映像 チケット予約:パスマーケット micelle『RUNAWAY』 札幌公演:https://passmarket.yahoo.co.jp/event/show/detail/02n843v523m21.html |
出演 | 櫻井ヒロ(micelle)、嵯峨治彦、森迫暁夫、タケナカヒロヒコ、上野かな子、Anael Blumenthal(映像出演)ほか |
予約・問合 | micelle.contact@gmail.com (ミセル) |