馬頭琴奏者 嵯峨治彦オフィシャルサイト

4/21(日)「おかえりの会」in 徳島・現福寺

現福寺(徳島県小松島市)のご住職・福島聴空さんは喉歌歌手としても活躍されています。仏道と喉歌を倍音でつないでゆくスタイルは必聴です。

倍音のご縁のおかげで、私も音楽活動を始めたばかりのころから現福寺の本堂で何度も演奏させていただきました。(1999年嵯峨ライブ、2003ネルグイさん、2004タルバガン、2011野花南ツアー・・・)

2021年12月、聴空さんの愛犬るいちゃんが天に旅立ってしまいました。この悲しみをきっかけに、現福寺にはペットロスと寄り添うための供養門「阿字の子(あじのこ)門」が建立されたそうです。

この4月、ペットイベント「おかえりの会」が開催されることとなり、聴空さんのお招きで私もい出演させていただくこととなりました。心をこめて演奏させていただこうと思います。
春のひと時、ご一緒しましょう。

日時2024/4/21(日) 10:00~17:00
・13:00 記念ライブ 嵯峨治彦
・14:00 おかえり法話 福島聴空
会場現福寺
 徳島県小松島市大林町本村59
 電話 0885-38-1316
料金無料
出演嵯峨治彦 (馬頭琴・喉歌・口琴)
福島聴空 (おかえり法話)

■レポート1(現福寺ウェブサイトより)

 4月21日(日)「おかえりの会」を開催することができた。
 ペットさんの供養のための「阿字の子門」の完成披露とペットロスに向き合うためにと、この日を迎えた。「おかえりの会」のネーミングは、今回ゲストに来て頂いた「嵯峨治彦さん(馬頭琴&ホーミー)」のオリジナル曲「おかえりの木」に由来している。

 ペットロスを癒すための言葉や文章もあるけれど、音や音楽によってのヒーリングもあると考えていた時。2003年にモンゴルの馬頭琴奏者ネルグイさんと嵯峨治彦さんとのライブを現福寺にて開催したその時、披露された楽曲の中に「おかえり木」があった。
 ふと改めてCDにてこの曲を聞いてみた時、今までに感じなかった感情が溢れてきて、そっと心に寄り添ってくれた。「これしかない」っていうインスピレーションがあって、「おかえりの会」のテーマ曲にさせてもらっている。
 小雨模様にもかかわらず30名程のみなさんと多くのワンワンが現福寺本堂に集まってくれて、馬頭琴の豊かな音色とホーミーに癒されました。来年の春にも予定しており、少しづつブラッシュアップして、より素敵なイベントにしていく予定です。次回もどうかお楽しみに!

■レポート2(嵯峨治彦facebookより)

 ペットイベント「おかえりの会」の記念すべき第1回が、4/21に徳島県の現福寺で開催されました。
 現福寺では、これまでインド・モンゴル・トゥバなど、世界各地の民族音楽のライブが、何度も開催されてきました。私も、1999年に野花南として出演させていただいて以来、ネルグイさんツアーやタルバガンなどいろんな形で長いことお世話になってきました。
 ご住職の福島聴空さんは、喉歌歌手として演奏活動を続けているだけでなく、テレビラジオの出演に本の執筆や新聞のコラム連載と多方面で活躍中。今回たまたま乗ったタクシーの運転手さんも現福寺の話をすると「ああ、あのお坊さんね」と楽しそうに応えてくれました。
 令和元年からは、聴空さんは「仏教を歌う」というテーマに取り組まれていて、コロナ禍の中にあっても法要での倍音歌唱を続けてこられたそうです。youtubeでは拝見していましたが、今回初めて生でお聴きして、仏教の世界と倍音の響きのありがたい調和に魅了されました。
 さて、現福寺の境内には数年前「阿字の子(あじのこ)門」というペット供養塔が建立されました。きっかけは、聴空さんが愛犬るいちゃんとの別れで体験した深いペットロスだったそうです。(詳しくは現福寺ウェブサイトへ→  https://genpukuji.jimdofree.com/
 今回の「おかえりの会」は、こうした命の絆に思いを馳せる会として企画されました。しかも楽しい集まりにと境内にはキッチンカーも出店してて、時々雨が降ってしまったのは残念でしたが、晴れ間にペットの散歩をしながら立ち寄る方もいてとても良い雰囲気です。
 演奏の時間になると、けっこうたくさんの方が集まってくれました、ペット同伴の方も少なくありません。そして人だけでなくペットたちも(!)一緒に本堂に入って音楽を聞くというユニークな趣向で開演しました。そういえばお釈迦様も悟りを開いたり、涅槃を迎えた時、周りには動物たちがいたんでしたっけ。畳に腰を下ろしてのんびりしている人、そのとなりで愛犬を抱っこしてる人、そのまた横で寝そべっている犬・・・。演奏していると、馬頭琴が愛馬と人間の絆から生まれた楽器であることや、モンゴルの遊牧民に家畜への音楽療法があることに、新たな感慨を覚えました。
 お集まりいただいたみなさん、聴空さんとご家族のみなさん、ご協力いただいた柴田さん、ありがとうございました!「おかえりの会」はまた開催されるとのことですよ。どうぞお楽しみに。